俯棺風景

デスゲームもの。
SAOのようにラスボスを倒せばゲームから解放されるのではなく、最後まで生き残ったプレイヤーのみが解放される。

その設定上、話全体を通して重く暗い雰囲気があるので人を選ぶ。
登場人物の掘り下げもしっかりしてあり、章ごとに視点が変わる事も相まって、自然に好きなキャラクターができると思う。

群像劇が好きな人にはオススメ

終焉世界
あらすじ
クラス全員トリップした先は、静かに灰の降り積もる滅び行く異世界だった。生き延びたその先に待つのは破滅のみ。暗黒世界のデッドエンド・ファンタジー。

みんな大好き異世界転移もの。
ただし、世界の破滅は止めることは出来ず、元の世界に戻る方法もない。
主人公には特別な力などなく、ご都合主義も起こらない。

回避できない世界の滅びといえば、昔リンダキューブというゲームがあったが、アレとは違いとして救いは全く無い。

ノームの終わりなき洞穴 (Gnome's Endless Dungeon)

前半ダンジョン経営もの、後半探索の旅。

名声を求める主人公が、貴き石の精霊に出会ったことから話は始まる。
貴き石の精霊に全財産である宝石を食べられ怒りくるう主人公。
その弁済として貴き石の精霊は、故郷である「宝石の丘」に案内することを提案する。
その提案を仕方なく飲んだ主人公は、「宝石の丘」までの旅費を集めるため、鉱山開発を始める。
現れるモンスターを奴属させ労働力を手に入れ、地の精ノームと協力関係を結び、鉱山開発は順調に進む。

しかし、何も知らない近隣住民からは、その鉱山は凶暴なモンスターが巣食う、ダンジョンだと思われていた、という話。

登場人物はどんどん死ぬし、エンディングも決してハッピーエンドでは無いので、人によって好みが分かれる。

現在続編が連載中。
作者によるとそちらはハッピーエンドで終わるそうなので、ハッピーエンドじゃないと無理、という人も一度読んでみてはいかがだろうか？

ノーライフ・ライフ

ファンタジー世界に転生した主人公が、魔法の原理を地道に研究していく話。
話の大半が検証と考察で埋められているので、そういうのが苦手な人には向いていないが、好きな人はとことんハマる。
時々入るファンタジー世界の住民視点も面白く、また主人公視点とのズレを見てニヤニヤできる

異形の魔導士
あらすじ
魔物の脅威に席巻されつつある凄惨な世界。そこに忽然と現れた機械を纏いし異相の戦士。彼も、彼を取りまく者たちも互いの未知に戸惑いながら、秘めたる動機を胸に進み続ける。その終点で彼らを待ち受ける世界の真実とは。ＳＦダークファンタジー


SF世界の住人がファンタジー世界に転移する話。
SFダークファンダジー(作者談)の名の通り、ダークな描写に自重がない。
序盤から張り巡らされた伏線、銃器などの緻密な設定、徐々に明かされていく世界の謎。
読んでいる内に、どんどん物語に引き込まれていく作品。

アリュージョニストの紹介文を書こうと思ったが、自分には難しすぎる のでwikiから引用させて貰います。

幻想再起のアリュージョニスト
ネットミームから現代思想まで、広汎な分野から過剰なまでの引喩アリュージョンが散りばめられ、
あらゆる文脈をリソースにした濃密な設定群でありながら、極めて可塑的な、なんでもありの世界観。
サイバーパンク系SFと異世界ファンタジーが同居する【オカルトパンク】、それがアリュージョニストです。(wiki引用)

アンデッドは暖を求む
あらすじ
記憶を失い、命を失い、異世界でアンデッドとして目覚めた青年。凍える身体で迷宮を彷徨っていた彼は、ある日『魔王』指定されたモンスター、王侯吸血鬼の女性と出会う。
彼女に道を示され、青年は記憶を取り戻すため、そして何よりもう１度温かい身体を得るために、彼は戦いの中へと身を置くことになる。異世界で暖を求める、１人の死者で不死者の物語。



不死者として生まれ変わった主人公が生を求め、しかし相反した思いを持ったが故に、徐々に破滅し、狂気に堕ちていく過程が切ない。

個人的にはとても好きな作品。
但し、文章が詩的なので合わない人には合わない。

廃人様と女神様lv1

ネトゲの世界に転移する話。
なろうでよくあるファッション基地外や、キリトさんのような廃人()ではなく、オンゲで実際にいそうな廃人PKプレイヤーが主人公。
それ故にネトゲ的外道行為や下ネタが多いのでブラバする人も多いと思う。

だが戦闘シーンは熱く、主人公の強さも経験に基づいたものなので、チート主人公が無双する作品を読むと自然と湧いてくる生理的嫌悪感は出てこない。
また転移作品特有の、家族の事を全く気にしない、元の世界に戻りたがらない、という事もない。

完全装鋼士 ： レベル０
あらすじ
唐突に異世界へと放り込まれた少年、ナナシ。神の加護によって成り立つこの異世界では、別世界の住人である少年は、あまりにも無力な存在であった。
名前を失い、レベルも上がらず、スキルも魔術も使えない。だが少年は立ち上がった。冒険者となるために。致命的なハンデを背負い、奇跡に頼ることなく、ただ機械仕掛けの鎧を身に纏って。
学園から始まる、王道を目指していた少年少女のファンタジー。物語は、道から転げ落ちたその先へ。

王道ファンタジー、主人公最強の皮を被った小説。
一章時点では王道ファンタジーだが、どことなく胡散臭さを匂わせている。
やがて話が進み真実を知った時、この作品の本当の姿を見ることになる。

主人公に対して容赦がないので、鬱展開が無理という方はブラバをお勧めします。

ダンゴムシ魂
きゃっち☆あんど☆いーと

エッセイ。
今までに様々な生き物を飼ってきた筆者の体験談を綴ったもの。
それぞれの内容は、前者は生物を飼育する、後者は文字通り生物を捕まえて食べる、というもの。
ゲテモノから可愛い生き物まで、色々な生物の話があり、筆者は本当に生物好きなんだなぁ、と読んでいて分かる。

骸骨の夢　ファンタジー


モンスター生り上がりモノ。スケルトンに転生して、いろんな経験をして偶然武装強化されたりしながら強くなっていく。
一見普通のスケルトンに見える主人公が毒手を使って人間相手に無双したり、勇者の足止めをするシーンは燃える。
ただギャグ展開が多かったり、作者の前書き後書きが多かったり、重要キャラがあっさり死んで話が安定しないので人を選ぶかもしれない。
そもそも主人公が人間としての人格を残してスケルトンになる話ではなく、スケルトンというモンスターそのものの主人公が、
あくまでモンスターとしての活動をがんばる話なので合わない人はだめかもしれない。

すべてを捨てて、夢中でやった最後のゲーム

趣味も無く、ただ毎日働いて生きていくことに疑問を覚えた主人公が、暇潰しにゲームを買った所から話は始まる。
初めはクソゲーと思っていた主人公だが、どんどんゲームにのめり込み、文字通り現実世界のすべてを捨てていく……。

現実と虚構、二つの世界の境界が徐々に薄れていく描写が素晴らしい。
また現実世界の退廃的な雰囲気が、読んでいてなんとも言えない気分になる。

うわっ…俺達(アンデッド)って弱点多すぎ…？

アンデッドの日常を描いた基本一話完結のコメディー。

登場キャラクターが魅力的であり、また話のオチが秀逸。
残酷な描写もあるが、コミカルに描かれているのでとても気にならない。

いい意味で頭を空っぽにして楽しめる作品。

「評価が欲しい」「PVが欲しい」などとわめいている凡人どもよ。
お前らがどれほど馬鹿なのか、俺が見せつけてやろう。

2万文字の作品。学校のクラスの人間を使ってｐｔの水増しをし、日間に載る男の話。
なろうの問題提起をしてる作品。

武士は食わねど高楊枝

謎の力を持つ少年に殺された主人公が魔法や亜人の存在する世界に転生する話。
割と序盤に実は未来の地球だった事が分かる。

日本編はほのぼのとしているが、イギリス編から鬱展開や超展開が待ち構えているので注意。
主人公が悲惨な目に遭う作品が好きな人や、クトゥルフ神話が好きな人なら問題なく読める……はず。

ペテン師は静かに暮らしたい
あらすじ
いかがわしいコンサルタント会社に勤めていた灰崎正義はある日、奇妙な女神によって異世界に召喚される。
剣と魔法、モンスターの世界に召喚された灰崎正義は女神の話を無視して、ただひたすらに平穏な生活を追い求める。
だが、それとは裏腹に、次々と災難に巻き込まれ、事態は混乱していく。唯一の武器は嘘やはったりを含めた交渉術。オーソドックスな異世界召喚モノ。

オーソドックス(大嘘)
嘘やはったりを含めた交渉術を使ううちにペテン師と呼ばれるようになった男が主人公。

平穏な生活を送りたいだけと嘯く主人公だが、その実平穏を得るためなら、周りを巻き込みどんな手段も使う。
そんなどこか壊れた主人公が、苦悩しながらそれでも平穏を求める話。

絶滅世界　(ZOＭBIE　LIFE)

ゾンビもの。
ゾンビが世界中に広がった所から話は始まる。2章は主人公がゾンビが広がる以前の事を回想している。

ゾンビが世界中に広まるまでの過程が凄くリアルで、ゾンビが現れる事を期待しつつも、実際はそんな事が起きる訳がない、という主人公の考えや、マスコミの偏向報道、ネット上で騒ぎ出す人々等々。
読んでいて、実際にゾンビが現れたらこうなるのではないか？という感想を持った。

「異なる処で烏天狗として生きていく」
あらすじ
古武術道場の次男坊・烏間天護（25）は知り合いから頼まれて出場した剣道大会の帰り、事故にあってガードレールに突っ込んだはずが、見知らぬ山の崖に突っ込んでいた。


エルフ、ドワーフ、ハーフリング、獣人ありの異世界ファンタジーの世界に、死ぬような事故でもないのに車ごと、しかも人のいない魔境に転移した男の話。
チートはサバイバル（山籠り）技術と武術と変なオーラのみ。自動翻訳無し。
特徴は、主人公がサブカルチャーに疎い点。
すんなり異世界転移を思い付かず、SF的な思考に流れたりするし、初めて人（獣人）を目にして「同じ人か？ というか俺はここで人なのか？」とか疑問を抱いたりする。
面白いのは、剣と魔法の世界で魔法も剣も使わず、武器は基本鈍器。

「殺しやすいか否か、ぐらいの違いしかなくて刃こぼれとか普段の手入れの手間を考えると刀剣は欠陥武器なんだよなぁ」
現代でも銃には緊急時の頑強さが求められてる。つまり最有の武器は鈍器である、と天護は考えている。
「第一、俺は棒とかで人を打ったことはあっても剣で人を切ったことはないしな」
なんだかんだ思いつつ、様は武器として使い慣れているかどうかだけだったりする。

って辺りにもそれは表れてるし、個人的に好き。
他にも人種や宗教や政治に関するトリビアが散りばめてあったりする。

第一章は魔境でのサバイバル、初めて人に遭遇して襲われて面で顔を隠すようになり、山賊退治して言語系スキルを持つ女の子に合って泣き崩れ、思わず偽名を名乗る所まで。

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
主人公が自販機


百均で異世界スローライフ
百均にある商品が買える


とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について
ネットスーパーで買えるものはなんでも買える


異世界Ｃマート繁盛記
ゆる〜い商売系

鍛冶屋とかはじめてみました
主人公は鍛冶屋なのだがやっていることは武将的な何か

革細工師はかく語りき
革細工師としてウンチク垂れるのかと思いきや、主人公tueeeしかもドS

リアローフオンライン
これは割ときちんとした鍛冶屋日常系。師弟の絡みが良い

じゃ俺からオススメ
「ンディアナガル殲記」

神の力を与えられた少しおバカな主人公が様々な世界を訪れ、
異世界の環境や社会に戸惑いつつ自分なりに楽しく生きようと努力するお話。
更新頻度は低めだがすでに書かれている分だけでも相当な読み応えがあると思う。

君もSAN値 さ げ な い か？


「異自然世界の非常食（フェアリアフィリア）」
サバイバル引きこもりの主人公が異世界で妖精さんに出会い引きこもるお話
最初の１〜３章で完結してるのになぜだか
真２章から仕切り直してそのままエタるという不思議残念な作品
仕切り直し前のほうはノクターンじゃないのにエログロ展開ありという
なかなか稀有な作品でもある
一本かまどのステマに注意

じゃあ姉弟つながりで俺からはこれを

「姉の中二病喫茶が潰れそう」
姉(25)が経営する中二病喫茶は経営難に陥っていた。
店員の中二病が演技にすぎないことが原因と判断した姉の依頼により
ウェイトレスになってくれる本物の邪気眼少女を探すことになった主人公だが・・・

というお話。読んでいる最中に何度か布団でバタバタしたくなること請け合い。